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永久歯と乳歯の混合歯列の矯正治療例
混合歯列の治療(1期治療)は、上下のあごのバランスを整えたり、歯列を拡げたり、生えている角度やかみ合わせに大きく問題のある歯を矯正したり、歯並びやかみ合わせに影響する悪いくせを止める練習を行うなど、状況に応じて様々な治療を組み合わせます。
永久歯の治療(2期治療)がさらに必要となる場合もありますが、永久歯になるまで放っておいて不正咬合が重症化しないようにすることも混合歯列の治療の主な目的です。
この時期には取り外しできる矯正装置の使用にも積極的に取り組んでいます。
取り外しできる矯正装置には次のような利点があります。
こちらもご覧ください。→矯正治療を始める時期
- 歯みがきをする時には外すので、お口の中が掃除しやすく、虫歯や歯ぐきの病気になりにくい。
- 取り外しできる装置は主に学校から帰ってから翌朝まで使用するので、人前で装置の見た目を気にすることなく、ある程度まで治療を進めることができる。
*患者様ご自身で取り外しが出来るため使用にはご本人とご家族の協力が必要です。使用時間、使用法などを守っていただかなければ治療が計画通りに進まないことがあります。
叢生(そうせい)でこぼこ
歯がでこぼこに生えている状態です。 歯磨きがしにくいので、ほうっておくと虫歯や歯肉病にかかりやすいです。
*主訴 | 永久歯が重なって生えてきた、真ん中にすき間がある |
*診断名 | 叢生 |
*初診年齢 | 8歳5か月 |
*使用装置 | 取り外しできる矯正装置(咬合後挙上板) |
*抜歯部位 | ― |
*動的治療期間 | 1年0か月 |
*主なリスク・副作用 | 患者様の協力度の治療結果への影響、治療後の成長によるかみ合わせの変化、治療期間の延長、治療計画の途中変更の可能性、保定装置の使用状況不良による後戻り、開始後は元の状態に戻せないこと等。 |
*費用(税抜) | 検査診断料 ¥50,000 施術料 ¥350,000 処置料 ¥50,000(来院ごとに¥5000×10回)*保定期間を含まず |
過蓋咬合(かがいこうごう)深い咬みあわせ
奥歯で咬んだ時に、下の前歯が上の前歯に隠れて見えないくらいの深いかみ合わせの状態です。 下の前歯で上の前歯の後ろの歯ぐきを咬んでしまい、この部分の炎症を起こしやすいです。 また、下あごの動きが制限され、あごの関節に負担がかかります。
*主訴 | 咬んだ時、下の歯がみえなくなる |
*診断名 | 過蓋咬合 |
*初診年齢 | 8歳8か月 |
*使用装置 | 取り外しできる装置(機能的顎矯正装置:バイオネーター) |
*抜歯部位 | ー |
*動的治療期間 | 2年0か月 |
*主なリスク・副作用 | 装置装着直後の不快感、患者様の協力度の治療結果への影響、治療後の成長によるかみ合わせの変化、治療期間の延長、治療計画の途中変更の可能性、保定装置の使用状況不良による後戻り、開始後は元の状態に戻せないこと等。 |
*費用(税抜) | 検査診断料 ¥50,000 施術料 ¥350,000 処置料 ¥80,000 (来院ごとに¥5000×16回)*保定期間を含まず |
上顎前突(じょうがくぜんとつ)出っ歯
上の歯が前に出ている状態です。 唇が閉じにくく、ほうっておくと、口呼吸になりやすいです。 特に下あごが小さいこと(劣成長)が原因の場合には、混合歯列の時期から治療することで 上下のあごのバランスを改善します。
*主訴 | 出っ歯 |
*診断名 | 上顎前突 |
*初診年齢 | 9歳0か月 |
*使用装置 | 取り外しできる装置(機能的顎矯正装置:バイオネーター) |
*抜歯部位 | ― |
*動的治療期間 | 2年8か月 |
*主なリスク・副作用 | 装置装着直後の不快感、患者様の協力度の治療結果への影響、治療後の成長によるかみ合わせの変化、治療期間の延長、治療計画の途中変更の可能性、保定装置の使用状況不良による後戻り、開始後は元の状態に戻せないこと等。 |
*費用(税抜) | 検査診断料 ¥50,000 施術料 ¥350,000 処置料 ¥100,000(来院ごとに¥5000×20回)*保定期間を含まず |
反対咬合(はんたいこうごう)受け口
下の歯が前に出てしまっている状態です。 ほうっておくと、発音が悪くなったり、 下唇が出ているために口もとがしゃくれて見えます。 混合歯列のうちに治療することで、下あごの前方への成長を抑える効果も期待できます。 上あごの劣成長がある場合は、積極的に上あごを前へ成長させる治療も行います。(上顎前方牽引といいます)
*主訴 | 下の歯が前に出ている |
*診断名 | 前歯部反対咬合 |
*初診年齢 | 8歳2か月 |
*使用装置 | 取り外しできる矯正装置(咬合後挙上板) |
*抜歯部位 | ― |
*動的治療期間 | 1年8か月 |
*主なリスク・副作用 | 患者様の協力度の治療結果への影響、治療期間の延長、治療計画の途中変更の可能性、治療後の成長によるかみ合わせの変化、保定装置の使用状況不良による後戻り、開始後は元の状態に戻せないこと等。 |
*費用(税抜) | 検査診断料 ¥50,000 施術料 ¥350,000 処置料 ¥60,000(来院ごとに¥5000×12回)*保定期間を含まず |
開咬(かいこう)歯が噛まない
歯(特に前歯)が咬み合わない状態です。前歯で食べ物を咬むことができず、咬んでいる奥歯に負担がかかります。空気が抜けてしまうので、発音も悪くなります。指しゃぶりや舌を前へ出してしまう癖などが影響していることが多く、それら悪習癖の改善は、永久歯列まで待たず早期から行うことが効果的です。
舌のくせを防止する装置を使いました。
*主訴 | 咬むと前歯が開く |
*診断名 | 前歯部開咬 |
*初診年齢 | 9歳6か月 |
*使用装置 | タングクリブ(上顎固定式) |
*抜歯部位 | ― |
*動的治療期間 | 2年 |
*主なリスク・副作用 | 装置装着直後の不快感、むし歯や歯周病、保定装置の使用状況不良による後戻り、治療後の成長によるかみ合わせの変化、患者様の協力度の治療結果への影響、治療期間の延長、治療計画の途中変更の可能性、開始後は元の状態に戻せないこと等。 |
*費用(税抜) | 検査診断料 ¥50,000 施術料 ¥350,000 処置料 ¥75,000(来院ごとに¥5000×15回)*保定期間を含まず |
こちらもあわせてご覧ください。→「矯正歯科治療に伴う一般的なリスク・副作用について」