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舌の役割
舌(した)の役割といえば、まずは「甘い」「苦い」などの味を感じる、「味覚」でしょう。
しかし、舌にはそれ以外にも「声を出す」「食物を唾液と混ぜ合わせて消化を助けたり、食物を飲み込む」という重要な役割があります。
味覚を感じる味蕾(みらい)は味細胞の集まりで、これは舌だけでなく、ほっぺたの内側や唇にも分布しますが、大部分は舌乳頭である茸状乳頭、有郭乳頭、葉状乳頭にあります。 味覚の種類はたくさんありますが、甘味、苦味、酸味、塩味の4つの基本味の混合からなっています。苦味は舌根、酸味は舌体、甘味と塩味は舌尖で主に感じられます。
舌と歯並び
日常生活の中で、夢中になってテレビを見ている時などに、口をポカーンと開けて上下の歯と歯の間に舌が出ていたり、飲み込む時に舌を前に押すような動きをする事は有りませんか?これを舌癖(ぜつへき)と言います。
舌癖があると、いつも舌は前歯を触っていて、低い位置にあります。飲み込む時には前歯を強く押してしまいます。
また、サ行、タ行などが舌足らずな発音になる事もあります。 このように舌癖があると、唇や口の周りの筋肉が弱くなり、外側から歯並びを押さえる力が弱いので、前歯の歯と歯の間が開いてしまったり(開咬)、上の前歯が前に出てしまったり(上顎前突)、下の前歯が前に出てしまったり(下顎前突) など、歯並びに影響を及ぼすことがあります。
上顎前突 出っ歯 |
下顎前突 受け口 |
開咬 |
当院では、舌癖のある患者さんには矯正治療と平行して舌や口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行っています。 |